大半は定期預金です。ネット定期だと、利率のいいものでは5年もので1.7%というものがあります。
・定期預金にシフトする理由:いま、一部の銀行で提示している比較的高い利率の定期預金はキャンペーンの利率。先日の政策金利利下げなどで、キャンペーンが終われば個人向け預金金利の引き下げは目に見えています。なので、いまのうちに利率の高い定期預金の利率を固定したほうがよいと思うので。
・インフレ率について:資産の実質的価値は、名目上と実質上で異なります。直近は、資源安・円高の影響で、むしろデフレ気味です。つまり、現金で持っているだけで得をするということ。ここからは私見ですが、デフレ傾向は少なくとも1年くらいは続くと思います(インフレの主要要因であるコストプッシュインフレは、その原因となる数ヶ月前の資源高に拠るとことが大きいですが、数ヶ月前に先物予約して買った高い値段のコストが反映されているのが今の値段。これからは、その先物価格も下がってくる恩恵を受けるので、数ヶ月から1年くらいはコストプッシュインフレの観点からモノ・サービスの値段が下がっていくと想定します。)よって、デフレ傾向だから、現金で持っておいたほうが得、なお利息も保障されるなら預金保険の対象となる定期預金でちょっとだけど利息もいただこう、と考えるのは妥当だと思います。問題は期間ですが、1年くらいはデフレ気味、かといって10年先は、インフレが進行しているかも知れない。よって、短すぎず長すぎない預け入れ期間にする必要があります。現在のデフレはすぐにインフレに変わると思うなら、3年もの、しばらくデフレ傾向が続くと思えば5年ものくらいが妥当だと思います。
・あとは、日本株の個別銘柄で大型優良株で割安なものを買う。個別株を現物取引するのは、損失にしろ収益にしろ、結果に対して納得性が高いから。また、保有コストがゼロです。それに、自分で考えるので、いろいろ丁寧に調べると思います。
いっぽう、投資信託・ETF(特に海外ETF)などは考えていません。どちらも保有コストが掛かるから。また、銘柄を選べないのも納得性が得られません。関連書籍では、アクティブに運用する(たとえば銘柄を選定して投資する)のとインデックス投資(株式指標にトラッキングした運用)するのと、大して変わりがないと説明されています。インデックス投資は、一部の銘柄が不調でもほかの銘柄の好調で補ってくれる可能性がると説明されることがあります。確かにそういうことがあるかも知れませんが、インデックス投資だってすべての銘柄が不調になることもあります。なので、保有コストと納得性から、投資信託もETFも全面的に頼る商品ではないと思います。
著名なウォーレン・バフェットの投資方法を見てください。彼の投資方法は、「ビジネスの内容が理解できる、割安な会社の株を、長期保有目的で取得する」だけです。この方法が今後とも絶対正しいと断言できませんが、これまでの結果から参考にするに値する方法だと思います。
・外貨建て商品
外貨MMF、FXなど、外貨建て商品で投資したいと思う人もいると思います。今は円高だけど、そのうち円安になるだろうと思って外貨を買う人もいるかも知れません(またはFXは空売りもできるので、さらに円高になるのを見越して外貨売りすることもあると思います)。個人的には、外貨建て商品は、売買時のコストが高いと思うし、経済だけでなく政治的・地政学的な変動要因など、考えなくてはならないことが多いように感じます。一部の資産を外貨建て商品で持つのも悪くはないと思いますが、過度に偏って投資するのもいかがなものか、と思います。
まあ、一言で言えば、今がリスク商品の買い時に見えるかも知れませんが、それは値ごろ感からくるものかも知れないので(さらに下げる可能性も否定できない)、短中期的には、お金を増やすのではなく、守るほうを重点化するのが得策だと思っています(一部をリスク商品で種まきしておきますが)。