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質問

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青木和雄のハッピーバースデーという作品を知っている人に質問です.感想を書いて貰えますか?

小説ではなくドラマでの感想になりますが、原作が青木さんということで回答します。

児童虐待。最近この言葉をよく聞きます。
それも悲しいことに自分がお腹を痛めて生んだ我が子に対しての児童虐待事件が大多数です。
暴力、性的虐待、精神的虐待、育児放棄・・。これらは心的外傷後ストレス障害(PTSD)となり
大人になってもトラウマを抱えながら生きることに繋がっていきます。

ドラマ「ハッピーバースデー」は、母親から精神的虐待を受け、その所為で声が出なくなった子供(あすか)と
虐待をしたその母親(静代)を中心に物語は進んでいきました。

このドラマを見て思ったことは、「虐待を受けて大人になり、且つ親になった人は
自分も自らの子どもを虐待をする可能性が高いのだろうか」ということでした。

ある児童虐待の本に、虐待をしていた人たちの体験談が載っていました。
その人たちは「親から愛情を受けたことがないのに愛情を与えることができない」
または「自分が受けられなかった愛情を、自分の子どもは受けていると思うと
『なんでこの子ばかり・・』と思ってしまい、同じ目にあわせたくなる」、などでした。

このドラマはまさにそのようなドラマでした。
自分が親から愛されなかったから。親は自分を憎んでいると思っているから。
そして、自分の憎く思っていた相手(実姉)とあすかがそっくりだったから。
だからあすかに対して愛情を感じられなかった。
それプラス、エリートな旦那に失望されないよう気を張っていたのもあったのでしょう。
出来のいい兄は可愛がられていましたから。

なんて身勝手な親なんでしょうか。腹が立ってしかたありませんでした。
自分がされて嫌だったことは決してしてはいけない事だったのに。
子供はとても敏感です。親の言うことは絶対です。
だからこそ見本になるべく行動しなければならないのに・・。
自分のことしか考えられないバカ親。親になる資格はありませんね。
あすかの方がよっぽど大人でした。よっぽどしっかりしていました。

自分の母親(静代)の、親から愛されてなく、いつも可愛がられている病弱な姉が憎い、
と書かれたノートをあすかが読み、その感想、自分の気持ちを綴った手紙を静代に宛てます。
その手紙の内容の健気なこと。。思わず涙ぐんでしまいました。

結局静代は自分が愛されてなかったと思い込んでいただけで親は静代を十分に愛してました。
親は静代に謝り、そしてわだかまりも解けていきました。

そこから急激に静代のあすかに対する態度が変わり、あすかを愛しい娘として
接するようになりました。笑顔であすかに接するようになっていきました。
それはもちろん良いことで、めでたしめでたしなのですが・・・ちょっと変わり過ぎかなと
思いました。でもまぁ仕方のないことでしょうね。ドラマですし。

子供にとって親は唯一無二の存在です。どんなに突き放されても。虐待されても。
それで受けてしまった傷は一生ものです。その傷を抱えて生きていきます。
だからこそ、親の責任は重いのです。

私は子の親ではありませんが、もし子供が出来たら、子供の気持ちを考えよう、
自分の行動がどれだけ子供に影響力があるのかよく理解しよう、と思いました。
本当に、とても考えされられる良いドラマでした。


※まとまりのない感想ですいません。文章が苦手で。。。

  • 回答者:命輝く瞬間 (質問から3時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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