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カエサルがいった、「きた、みた、かった」はどのようなことを言い表しているのでしょうか。ローマ人の物語を読んでいてでてきたのですが、よくわかりませんでした。教えてください。

  • 質問者:匿名希望
  • 質問日時:2009-05-01 12:27:24
  • 0

ラテン語で”Veni, Vidi, Vici”ですね。
まず、この文章はカエサルの元老院への戦勝報告です。
さらに、この出来事のあった前47年という時点は、カエサルが
ライバルであったポンペイウスを破って地中海世界の覇権を獲得していまいた。
その圧倒的な権力者にもたてつく勢力がいたということです。
それが、ポントス(これは調べてくださいね)という勢力だったのです。
もちろん、天才といわれるカエサルにとって困難な戦いではありませんでした。
(もちろん戦自体はカエサル不利だったわけですが)
それでも、あっさり短期間で圧勝したわけで、それを本国元老院に報告しなければならなかったわけです。
つまり元老院への報告義務というものがローマという国家のシステムだということは、
小説を読んでいれば理解できるのではないでしょうか。
独裁者であるカエサルでも力を失った元老院に対し、
法に規定されている通りに報告書を提出したわけです。
さらに、この時点でカエサルは『ガリア戦記』の著者として質実剛健な著述家としての名声を確立しています。
カエサルらしい簡潔な3語(しかも韻を踏んでいる)で報告書を送ったということは、
カエサルのかっこよさを際立たせたでしょう。
送りつけた元老院へjはもちろんのこと、それが民衆へ公表されたとき
(元老院での議題は公表する義務があった。もちろんカエサルが作った法)
インパクトがあるということも計算のうちだったでしょう。
政治・戦争の天才は天才コピーライターであった証拠だということです

  • 回答者:世界史の・・・ (質問から12時間後)
  • 0
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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ゼラの戦いが短時間の圧勝で終わったことを短文で表現したのだと思います。
ファルケナスは、ポンペイウスが戦っていたミトリダスの後継なので
「ポンペイウスはチンタラやってたけど、俺は1日、半日で片付けた、すごい!」
ということを、短文で表し、しかもVから始まる韻を踏んでセンスも見せ付けたのです。
今に残る名文ですよね。

  • 回答者:ますみちゃん (質問から57分後)
  • 1
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とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

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