噛む回数を数えるのは、きちんと意識して行えば、とても有効です。
食事をする目的は、単に食べ物を口に入れて噛み、飲み込んで栄養摂取することだけではありません。ゆっくりと味わい、「食べる楽しさ」を感じることが大切です。
一口で入れる量を少なくし、20~30回ずつ噛んで下さい。最初は、どうしても噛むことを意識しないと続けられず、食事を楽しむどころでは無いかもしれません。でも、良く噛むことで、食べ物本来の味を感じることが出来るので、自然と「噛むことの大切さ」を身体で感じるようになると思います。良く噛むことに慣れてくると、その習慣が身に付き、意識しなくても自然とできるようになります。
よく噛むと、食べ物の美味しさを味わうことだけでなく、
・唾液は口の中のバリア機能があるので、唾液が分泌されて口の中の免疫力が上がる
・食事の際に、歯の表面が溶け出しますが、唾液分泌が増えるため、唾液による修復機能が上がる
・「噛む」という行為が脳に刺激を与え、脳が活性化する
・噛むことで満腹中枢が刺激され、比較的少量で満腹感が得られる
・食べ物が細かく噛み砕かれるので、胃への負担が軽くなる
・食べ物本来の美味しさを感じることができ、食事がたのしめる
・顎の発達が促進される(特に子ども)
など、様々なメリットがあります。
健康のためにも、「噛む」ことを、しっかりと意識してみて下さい。