日本で凶悪犯罪が多発し年々増加の一途を辿るのも、再犯率が極端に高いのも、
犯行が凶悪な割に刑が軽いからに他ならない
これはやれ、心神耗弱だの別人格が支配だのと常識的におかしい取ってつけたような減刑のための方便や、事実に即した審議より弁護士のスキルで左右される日本に於ける裁判のクォリティの低さを如実に物語るものだ
日本が今後更に一人一人を大切にする民主的な人権大国となるためには、より被害者なり遺族の懲罰感情の大きさや市民一般の均衡感覚、すなわち民意を裁判の結果に反映させる司法でなければならない
何時如何なるとき自分が重大犯罪に巻き込まれてもおかしくないこの時勢の中で、ごく一部社会の頂点に位置する人が永田町の机上でのみ死刑制度の存廃を論ずるべきではない
犯人と何の縁もない、何の因果も謂れもない理不尽な殺傷の仕方をし、それでいて当の本人は私刑だけはどうか勘弁してくれ、などという虫のいい話しが罷り通る世の中になって欲しくない、という大多数の市民の犯人と罪に対する憎悪、また被害者や遺族に対する同情というごく素直な感情が結果に反映するような司法のあり方が最善と自分は考えるが、その中で死刑という懲罰も当然あって然るべきだ
尚、死刑廃止となった国々は国家により手厚い補償制度とメンタルキュアが受けられたり、加害者に充分賠償させたり社会的に更生させる法の枠組みが確立しているから世論が許すのであり、日本のように加害者が改心することなく居直りを決め込み改心しなくても無期刑となり十年そこそこの短期間で釈放されまたぞろ類似の犯罪に走ったり、被害者が国からも見放されて棄民の如き扱いを受けているのが実情であって、その中死刑廃止を論ずるのは時期尚早と言わざるを得ない