逆の立場で考えてみましょう。
仮に、ビニールに被せた状態で保存すべきなら、新品のスーツはすべてそうやって売られているはずです。しかし、圧倒的な商品がそうなっていません。安価なカッターシャツでは袋入りで市販されているものもありますが、これも衣類売場で見れば少数派だとすぐ判ることでしょう。
理由は文字どおり通風性です。他の方も示されているように最悪はカビが生えますし、クリーニング店の溶剤によっては放置することで衣料が変色することもあります。そのため、理想を言うなら自宅でビニールを外した後、少しの時間でけっこうですから、単体で干すように吊り下げておきましょう。いきなり箪笥等に入れると、残留溶剤があった際は箪笥内に充満することとなり、被害が拡大することになります。
これとは別に、箪笥やクローゼット自体も、可能なら月に数回はドアを開けるなどして外気との入れ替えが重要です。日本は四季があり、夏と冬とでは温度も湿度も極端に異なるため、真空パックのようなほぼ完全密閉が可能な場合を除いて、定期的に外部環境と揃えることをお薦めします。