死刑廃止の国が増えていますが、
それらの国には極刑として「終身刑」が存在します。
先進国に死刑廃止国が多い理由は色々ありますが、
ヨーロッパではEUに加盟する条件の一つに「死刑廃止」があるのも理由の一つだと思います。
個人的な考えですが、死刑の捉え方は、宗教的な文化と歴史的文化で国民なり民族で受け取り方が違うような気がします。
イスラム文化の強いところは「死には死を」の考え方ですし、
キリスト教の文化では、悔い改めれば最後に全ての罪が許される。
日本では、「死をもって償う」というのが潔しとされた時代がありましたし。
仮に日本に終身刑を導入したとして、
一生涯刑務所で、死ぬまで罪を償いながら生かされるというのも残酷だと思います。
最近の死刑廃止論者の方々は、人の命を奪う事が残酷だという事をおっしゃる方がいますが、生きていればいいというものでは無いとも思います。
そういった点では、死刑囚の事を考えて死刑廃止運動をしていると言うよりも、
自己満足で運動をしている方のほうが多いような気がしますが。
実際に、熱心な死刑廃止論者の方が、自分の家族が殺害されたら、
加害者に死刑を求めた事もありましたし。
被害者の傷が完全に癒える事はありませんが、
「終身刑」よりも「死刑」の方が気持ちの救済の割合が高いのであれば、
死をもって被害者の為に死刑となる事も、ある意味加害者の命を尊重していると思います。
ただ、冤罪の可能性を考えると最高裁の再審請求に関しては、もっと門戸を広げて欲しいし、死刑執行を行う刑務官の事を考えると、人の手を介しない死刑執行の方法考え出して欲しいと思います。