むかしは、お風呂をわかすだけでも、
薪を運んだり水を汲んだり、重労働な上に、
炭や灰で、真っ黒になったりして、たいへんだったので、
武家やお大尽の人はそういうことは自分ではやらず、
下働きの人をやとってやらせていました。
お正月には重労働する下働きの人たちが国元に帰ってしまって
うちにいないので、十分な家事ができません。
それで「お正月には火の神様に感謝を捧げる」という名目で、
武家やお大尽のひとたちは自分自身で家事をすることから逃れてきたわけですね。
#おせち料理や、おせちをたべたお箸は洗ってはいけないとかとおなじですよね。
#いつも料理をしたりお箸を洗ってくれる女中さんが里帰りしちゃったし、
#かといって、奥様は家事をやってくれないし、自分でやるのも嫌だし。
だから、下働きを雇う余裕のない下々の者は、
そういう、武家やお大尽の事情とはちがったでしょうが、
おかあちゃんが、
「お殿様でも、ああなんだから、正月くらいがまんしろ(煮炊きの仕事から解放させろ)」という位の意味で、
同じ口実をたてて、同じことをしたのだと思います。
いまは...世の中の状況が一変してしまったので、
好きにすればよろしいというか、
年に一度くらい、そういう伝承やその由来に思いを馳せて、
不自由な暮らしをまねてみるのも一興かと。
- 回答者:おおでたらめかも (質問から9時間後)
-
19