私は、現在48歳ですが、いまだに、生まれつきの全身アトピーです。私はひどいアトピーで子供のころは像の皮膚みたいでした。それが、原因でいじめにも会いました。私みたいに子供のころに直すことができなかった場合、上手にスキンケアして、アトピーを沈静化させるしかなく、上手に付き合っています。私の経験からいって世間では、アトピーを誤解してとらえています。よく、こうすれば治る、こうやって治ったとか言っていろんなものを進められますが、アトピーというものは、症状、原因、体質、アレルギー、一人一人違うものです。私のように色々試しても全てだめだったり、量もたくさん消費しますので、高価すぎて経済的に続かなかったりします。
重要なのは、中途半端にならないように、経済的にも負担が軽く、十分な量の保湿剤が必要です。
アトピーの人に使ってはいけないものとして、尿素系の保湿剤は刺激が強く悪化させるので絶対に使うべきではありません。
私が今使って調子いいのは、ビーソフテンローションと馬油とプラスチベース併用で使っています。ビーソフテインローションはジェネリック薬品です。これが一番分子が小さいみたいで皮膚に浸透する保湿剤ですので、まず、これを全身に塗布します。そのあと、馬油を塗布すると皮膚になじんで少量でも皮膚がしっとりとして手に皮膚が吸いつくほどになりますが、持続性が足りないので、持続性を持たせるために、プラスチベースで表面をカバーする形で塗布しています。
ワセリンはべたつきがひどいですので、私はプラスチベースを使っています。
ビーソフテインローションはヒルロイドローションのジェネリック薬品ですので効果は同じですが安く購入できます。
ご存じだと思いますが、薬事法の改正で、今では医者が処方箋にヒルロイドローションと書いてあっても薬局でジェネリック薬品に変更して出すことができるようになっています。
プラスチベースとビーソフテインローションは皮膚科の医者に処方してもらってください。馬油は薬店で売っています。コンビニにもあります。馬油100%で70gのビンで1500円ぐらいです。
でも、出血するほど掻いているようなひどい所はやはりステロイドを使って早く沈静化させることが重要です。
これも世間で誤解があるみたいですが、ステロイドの副作用やリバウンドを心配して使わないで悪化させる人が多いようです。
確かに、ステロイドに依存して使い続けた場合、やめた途端にリバウンドします。この依存状態で何十年も使い続ければ副作用も出ます。しかし、依存しないようにひどい時に、ひどい所に塗り、早く沈静させ、収まったらステロイドをやめ、保湿を十分にしていい状態を保つようにすれば心配ありません。
以前はステロイドは副作用がないとされていた薬です。それは、それほど何十年も使い続けて初めて現れる副作用だからです。ステロイドが開発されてから数十年副作用の事例がなかったからです。だから過剰に心配する必要はないと思います。重要なのはいい状態を保ってやることです。世間で副作用を騒ぎ出したとき私は30歳でした。私は子供のころから使い続けているのに副作用なんてなかったのです。しかし、35歳の頃に初めて白内障という形で副作用が出ました。それからは、いまのように、ステロイドに依存しないように保湿でいい状態を保ち、ヒドイ時だけ短期間ステロイドを使っています。今ではほとんど保湿だけでコントロールできています。
上手にコントロールしてください。
かゆみを抑える方法として一言、
かゆみがひどい時は冷やすと収まります。しかし、患部を直接氷などで冷やすと外したとたんすぐまたかゆみがぶり返しますので、どこか別の場所を冷やしてやってください。本人にとってとても辛いことですので上手にコントロールして直してやってください。
長くなりましたが私の経験がお役に立てれば幸いです。