募金はあくまで「気持ち」でするものだと思いますので
一口いくらだの最低いくらだのと決めるのは間違いだと思います。
私の所では町内会等が纏めたりはしていません。
ただ、私は個人的に以前市役所で嫌な光景を見てしまってから
赤い羽根募金はできなくなりました。
何年か前の赤い羽根募金が始まった日、
用があって朝早く市役所に行きました。
8時半くらいだったでしょうか?
街頭では赤い羽根募金が始まっていましたが
急いでいたのでそのまま通り過ぎました。
市役所では窓口が開き職員が朝礼を終えて仕事にとりかかったり
或いは朝礼中に窓口に来たらしいお客さんの応対をしたりしていました。
目的の窓口まで来た時です。
「あなた達、赤い羽根つけていませんねえ」
窓口内部に向かって1人の着飾った老婆が大声で言いました。
窓口に来たお客さんだと思ったのでしょうか、
若い職員がその老婆の方に向かうと
「用があるわけじゃありませんよ。あなた達ダメですねえ。
私はちゃんとつけてますよ」
と再び大声で言い放ち、得意げに去って行きました。
・・・私は気分が悪くなりました。不快でした。
確かにその老婆は赤い羽根をつけていましたし
職員はつけていませんでした。
でも朝、始業してすぐに職場を離れて募金して来いと言うのですか?
それに第一、募金って他人を見下して気持ち良くなるためにするのですか?
仕事中の公務員に悪口を言う大義名分を得るためにするのですか?
その為に募金をするのなら、募金をしない人よりも心が汚れていませんか?
そもそも募金をした人はしない人より偉いのですか?
私はそれ以来赤い羽根募金をしていません。と言うか、できません。
運動は良いことだと思いますし主催者に落ち度はありません。
それは分かっています。
でも、あの赤い羽根を見るとあの日の光景を思い出して気分が悪くなるのです。
自分が胸につけることを考えると吐き気がします。
・・・あの時老婆に直接「あなたの行為は間違っている」と
言うべきだったのかも知れません。
ですが今となっては無理です・・・。