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「相撲はきついぞ」と何度も強調されても「やりたい」と入門した、この若者の情熱をどう思いますか?

◆十両目指すロシア青年励ます
（読売新聞２００２年５月）
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/kikaku/106/22.htm

　モンゴルや欧州勢など外国人力士が席巻する大相撲。阿武松(おうのまつ)部屋にもその波は押し寄せた。知人を通じ、「ロシアの１８歳の若者が入門を希望している」との話が阿武松のもとに届いた。

　外国人の受け入れに抵抗はなかったが、「異文化で育った子が角界になじむのは難しい」との思いも強かった。聞けば、ボクシングをやったことはあるが、相撲経験は皆無。「相撲はきついぞ」と何度も強調したが、その若者は「それでもやりたい」と粘ってきた。その情熱に負けた。

　こうして２００２年５月、イワノフ・ニコライ・ユーリィヴィッチが入門。しこ名は「阿夢露（あむうる）」。阿武松と親交の深かった作曲家の中山大三郎（故人）が、ロシアのアムール川と「夢を持って阿武松に来た」との意味をかけ合わせて名付けた。

　慣れない異国での集団生活。最も戸惑ったのが食事だった。チャンコは大丈夫だったが、最初のころは米飯がだめ。「時々ピロシキを買ってあげたよ」と阿武松は振り返る。

入門時９１キロの細身もなかなか太らなかった。現役時代、自身も太ることに苦労した阿武松は「もっと食べる努力をしろ」と言い続けたが、入門から４年たった現在でも体重は１０５キロ。

　現在の番付は東三段目５枚目。幕下に２度上がったが、いずれも１場所で陥落した。同じロシア出身で初土俵同期の露鵬(ろほう)、白露山(はくろざん)兄弟に比べると、遅れは否めない。

「甘えが許されない時期になった」と阿武松は言う。外国出身力士は「原則１部屋１人」の申し合わせがある。世界各地で格闘技経験豊富な有望株が入門を希望する現状では、安閑としてはいられない。

　阿夢露は「早く十両に上がりたい」と決意を語る。はるばると日本へ来て抱いた夢は忘れて欲しくない。そんな思いを込めて、阿武松は「努力を怠るな」と励まし続ける。（敬称略）

・新弟子検査を受ける阿夢露（手前）。阿武松部屋初の外国出身力士に

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なおこの阿夢露は、昨日幕下２枚目で５勝目を挙げ十両昇進が確定的になりました。沿海州出身は初めてで、同じロシア出身の幕内・阿覧(あらん)も喜んでいることでしょう。

◆阿夢露、新十両確実に／九州場所
サンケイスポーツ　2011.11.23 21:47
http://www.sanspo.com/sports/news/111123/spf1111232148011-n1.htm

　大相撲九州場所１１日目（２３日、福岡国際センター）西幕下２枚目の阿夢露が５勝目を挙げ、来場所の新十両を確実にした。

初土俵から１０年目の２８歳は「長かった。あと１番絶対に勝たないと、と思っていた。すごくうれしい」と感慨に浸った。

　母国ロシアにはパスポートの関係で１度帰国したのみ。体重がなかなか増えず悩んだ時期もあったが「関取になるまで絶対にやめない」と意志は揺るがなかった。

故郷でインターネット中継を見ているという両親に「電話で連絡します」と笑顔で話した。（共同）

※阿夢露　光大　（あむうる　みつひろ）
http://sumoreference.com/Rikishi.aspx?r=1405&l=j

質問者：スウィフト
質問日時：2011-11-24 07:06:07
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