すべてのカテゴリ » 知識・教養・学問 » 知識・学問 » 経済・産業

質問

終了

溶融還元製鉄法とはどんな物ですか?解り易く教えてください。

  • 質問者:匿名希望
  • 質問日時:2011-06-19 00:00:51
  • 5

回答してくれたみんなへのお礼

ご回答有難うございました。
質問から40分以上経過し、十分納得の行く回答も戴きましたので、終了とさせて頂きました。(終了時間・0:44)
有難うございました。

溶融還元製鉄法
溶融還元炉では粉状の一般炭を酸素吹きで燃焼させ高温の一酸化炭素ガスを発生させ、予備還元した粉鉄鉱石を一気に還元し溶かして溶けた銑鉄を造る。溶融還元炉を出た一酸化炭素ガスは流動床/回転炉/シャフト炉で鉄鉱石を予備還元する。予備還元炉を出た一酸化炭素ガスは石炭乾燥空気の加熱などを経て、発電やスラブの再加熱、化学原料などに使用される。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84#.E6.9C.80.E8.BF.91.E6.8F.90.E6.A1.88.2F.E5.AE.9F.E7.94.A8.E5.8C.96.E3.81.95.E3.82.8C.E3.81.A6.E3.81.84.E3.82.8B.E8.A3.BD.E9.89.84.E6.B3.95

===補足===
高炉の代替あるいは補完をめざす新製鉄法。石炭を燃料とし,溶銑を製造する。
コークス炉は用いず,最適経済規模が小さくてすむ。COREX法はシャフト型で塊鉱を用い商業炉が稼働している。
粉鉱を直接使用できる転炉型の銑浴法は,日本(DIOS法)をはじめ,数カ国でパイロット・プラント規模で開発中である。
http://webcache.googleusercontent.com/search?q=cache:brXvGLUy2pIJ:www.jlogos.com/dictionary/11812414/%E6%BA%B6%E8%9E%8D%E9%82%84%E5%85%83%E8%A3%BD%E9%89%84%E6%B3%95+%E6%BA%B6%E8%9E%8D%E9%82%84%E5%85%83%E8%A3%BD%E9%89%84%E6%B3%95&cd=12&hl=ja&ct=clnk&gl=jp&source=www.google.co.jp

溶融還元製鉄法
利点
コークス炉、焼結炉が不要で、反応速度が速く比較的小さな溶融還元炉で大きな生産能力を持つために製鉄所新設の設備投資が高炉法より安くつく。
一般炭100%使用可能なため、資源メジャーの原料炭値上げで大きな損害を出さなくて済む。製鉄だけを目的とするなら半無煙炭などの炭素含有量の高い石炭を使えば、投入原単位を節約できるが、副生ガスを化学工業原料として販売できる立地なら、より安価な高揮発分石炭でガス産出を増やす事もできる。
予備還元炉の一部に流動床か回転炉を使えば、安価な粉鉱石も使える。
酸素製鉄の場合、発生する還元ガスである一酸化炭素に窒素が混入しないため、燃料としてもカロリーが高いばかりでなく、C1化学の出発原料である合成ガスとして活用できる。日本の製鉄石炭消費は年間1億tに及び、その排ガスを活用してフィッシャー・トロプシュ法で軽油を生産したり、メタノールを生産した場合数千万tの自動車燃料を自給できる可能性があると言われている。
鉄ガス併産・化学とのコプロダクション
課題
日米欧とも上流設備は過剰気味である。日米欧とも鉄鋼需要は大きな成長はない。需要の増大している中国インドでは国産鉄鋼の価格が安く冷延鋼板より上流の製品では日米欧製品は価格が高すぎて売れないので、日本鉄鋼メーカーの設備投資は亜鉛/錫メッキ鋼板設備など下流高級用途に集中している。中国では熱効率が悪く二酸化炭素排出が多い中小高炉が乱立する様相を示しており、地球環境の視点からは、製鉄企業の適正な合併指導と新製鉄法の技術供与が望まれるが、それは中国インド産鋼鉄の価格競争力を高め、日本産鉄鋼の価格競争力が地盤沈下するブーメラン効果の原因ともなりうる。
鉄鋼会社が溶融還元法に転換すると、現在コークスを鉄鋼企業に納品している企業はコークス炉の経営が立ち行かなくなる。そのため、現在稼動中のコークス炉が40年の寿命を迎える2015年まで溶融還元製鉄の導入は困難と見られていたが、昨今の原料炭価格の急激な上昇、韓国浦項総合製鉄の溶融還元製鉄炉操業開始など、切替え前倒しが必要になるかもしれない事象が起きている。
技術的には酸化鉄による炉壁の溶損の解決が課題の一つのようである。
酸素製鉄法は膨大な酸素を消費する。東京湾・伊勢湾・大阪湾のような液化天然ガスの大消費地であれば液化天然ガスの冷熱利用で低コストに酸素を量産できる可能性があるが、そうでない場合、空気の分留によって酸素を製造するのに多大な電力を消費する。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84#.E6.9C.80.E8.BF.91.E6.8F.90.E6.A1.88.2F.E5.AE.9F.E7.94.A8.E5.8C.96.E3.81.95.E3.82.8C.E3.81.A6.E3.81.84.E3.82.8B.E8.A3.BD.E9.89.84.E6.B3.95

  • 回答者:匿名 (質問から7分後)
  • 5
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

並び替え:

溶融還元製鉄法
溶融還元炉では粉状の一般炭を酸素吹きで燃焼させ高温の一酸化炭素ガスを発生させ、予備還元した粉鉄鉱石を一気に還元し溶かして溶けた銑鉄を造る。溶融還元炉を出た一酸化炭素ガスは流動床/回転炉/シャフト炉で鉄鉱石を予備還元する。予備還元炉を出た一酸化炭素ガスは石炭乾燥空気の加熱などを経て、発電やスラブの再加熱、化学原料などに使用される。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84#.E6.9C.80.E8.BF.91.E6.8F.90.E6.A1.88.2F.E5.AE.9F.E7.94.A8.E5.8C.96.E3.81.95.E3.82.8C.E3.81.A6.E3.81.84.E3.82.8B.E8.A3.BD.E9.89.84.E6.B3.95

20分後の回答者 通報したから 
著作権、肖像権等、他人の権利を侵害すると思われる投稿内容

  • 回答者:匿名 (質問から40分後)
  • 9
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

高炉の代替あるいは補完を目指す新製鉄法。
溶融還元炉では粉状の一般炭を酸素吹きで燃焼させ高温の一酸化炭素ガスを発生させ、予備還元した粉鉄鉱石を一気に還元し溶かして溶けた銑鉄を造る。溶融還元炉を出た一酸化炭素ガスは流動床/回転炉/シャフト炉で鉄鉱石を予備還元する。予備還元炉を出た一酸化炭素ガスは石炭乾燥空気の加熱などを経て、発電やスラブの再加熱、化学原料などに使用される。
利点
・コークス炉、焼結炉が不要で、反応速度が速く比較的小さな溶融還元炉で大きな生産能力を持つために製鉄所新設の設備投資が高炉法より安くつく。
・一般炭100%使用可能なため、資源メジャーの原料炭値上げで大きな損害を出さなくて済む。製鉄だけを目的とするなら半無煙炭などの炭素含有量の高い石炭を使えば、投入原単位を節約できるが、副生ガスを化学工業原料として販売できる立地なら、より安価な高揮発分石炭でガス産出を増やす事もできる。
・予備還元炉の一部に流動床か回転炉を使えば、安価な粉鉱石も使える。
・酸素製鉄の場合、発生する還元ガスである一酸化炭素に窒素が混入しないため、燃料としてもカロリーが高いばかりでなく、C1化学の出発原料である合成ガスとして活用できる。
・日本の製鉄石炭消費は年間1億tに及び、その排ガスを活用してフィッシャー・トロプシュ法で軽油を生産したり、メタノールを生産した場合数千万tの自動車燃料を自給できる可能性があると言われている。
・鉄ガス併産・化学とのコプロダクション
課題
・日米欧とも上流設備は過剰気味である。日米欧とも鉄鋼需要は大きな成長はない。需要の増大している中国インドでは国産鉄鋼の価格が安く冷延鋼板より上流の製品では日米欧製品は価格が高すぎて売れないので、日本鉄鋼メーカーの設備投資は亜鉛/錫メッキ鋼板設備など下流高級用途に集中している。中国では熱効率が悪く二酸化炭素排出が多い中小高炉が乱立する様相を示しており、地球環境の視点からは、製鉄企業の適正な合併指導と新製鉄法の技術供与が望まれるが、それは中国インド産鋼鉄の価格競争力を高め、日本産鉄鋼の価格競争力が地盤沈下するブーメラン効果の原因ともなりうる。(中国鉄鋼生産の現状と神戸製鋼の対中技術供与)
・鉄鋼会社が溶融還元法に転換すると、現在コークスを鉄鋼企業に納品している企業はコークス炉の経営が立ち行かなくなる。そのため、現在稼動中のコークス炉が40年の寿命を迎える2015年まで溶融還元製鉄の導入は困難と見られていたが、昨今の原料炭価格の急激な上昇、韓国浦項総合製鉄の溶融還元製鉄炉操業開始など、切替え前倒しが必要になるかもしれない事象が起きている。
・技術的には酸化鉄による炉壁の溶損の解決が課題の一つのようである。
・酸素製鉄法は膨大な酸素を消費する。東京湾・伊勢湾・大阪湾のような液化天然ガスの大消費地であれば液化天然ガスの冷熱利用で低コストに酸素を量産できる可能性があるが、そうでない場合、空気の分留によって酸素を製造するのに多大な電力を消費する。

===補足===
(1) 従来の製鉄法と比べCO2排出量を20%削減することで、地球環境保全への貢献が可能となる。
(2) 原料の還元・溶融・スラグ分離を10分程度で行う。これは、従来製鉄法に比べ、極めて短時間である。(高炉法では還元に約8時間、直接還元製鉄法では約6時間を要する)
(3) 設備費が従来の製鉄法に比べ半分以下に抑えられる(同規模の銑鉄を製造する前提で比較すると、高炉法に比べ初期投資額が半分以下)
(4) 先進工業国のみならず、鉄鉱山の山元にも立地が可能となる。

  • 回答者:匿名希望 (質問から20分後)
  • 5
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

高炉の代替 あるいは補完を目指す
新製鉄法の事を言います。

  • 回答者:匿名希望 (質問から7分後)
  • 4
この回答の満足度
  
とても参考になり、非常に満足しました。回答ありがとうございました。

関連する質問・相談

Sooda!からのお知らせ

一覧を見る