三浦和義。ロスの警察が捜査しましたが、解明前に三浦は日本に帰ってしまいました。なぜロス警察は彼の帰国を許したのでしょうか...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

どうも。さっきベスト回答に選んでもらったようで、メールが来てたので自分の回答を読み直したりしていたら、次の質問に出会いました。せっかくなのでわかる範囲で答えます。
まず、ロスの警察が捜査しているのに三浦が日本に帰った件ですが、これはもうどうしようもありません。三浦は、当初は「奥さんを殺された悲劇の人」ということで扱われており、事件があってからわりとすぐに日本に帰国したはずです。三浦自身は実行犯ではないし、いかに殺人事件といえどもそんなにすぐに犯人（大久保）が特定できるわけではないです。三浦が日本に帰る段階では、三浦を逮捕するだけの証拠が集まっていなかったということです。大久保だって日本に帰っちゃってますからね。（その後日本で有罪になって服役した。）ロスの警察としては、三浦や大久保が帰っちゃった後も捜査を続け、やっと大久保が三浦に依頼されて実行という見立てをしますが、日本に帰ってしまった人を連れてくることはできません。（必要なら外交ルートで日本政府に頼むことになりますが、結局その後日本で捜査が行われているので、日本にまかせるのが通常であり、それにしたがったわけです。）

三浦がサイパンに行った理由についてはいろいろと言われていますが、サイパンはグアムと違ってアメリカの領土ではないんです。「北マリアナ連邦」とかいう国なのかな。だから、三浦は、「サイパンはアメリカではない。アメリカに行かなければ大丈夫」と勘違いしていたということが報道されてました。しかし、北マリアナ連邦は、元はアメリカの信託統治領であり、現在は形の上では独立国であっても、アメリカとかなり特殊な条約とかを結んでいて、「アメリカの要請があれば、一定の条件の下に、アメリカが裁判権を持つ人を引き渡す」約束をしていたということだったと思います。で、そのため、サイパンの警察が三浦を逮捕し、「アメリカに引き渡す条件があるかないか（あればアメリカに渡すし、なければ釈放する）」をサイパンの裁判所で審理してました。たしか何ヶ月か審理して、結局アメリカに渡すことになって、三浦はロスに連れて行かれました。

で、そこで、三浦は、日本に帰っていた間にいろいろ証拠を集めていたロスの警察の資料を基に、ロスで殺人に関して裁判を受けるため、勾留されていたわけ。日本で一度無罪になった事件なので、それをもう一度アメリカで裁判にかけることはできるのかどうかといった論点はあったのですが、アメリカで裁く対象は、「殺人をしたこと」そのものじゃなくて、「殺人の謀議をしたこと」だとかいう理屈で、どうやら裁判にはなる雰囲気が強まっていました。最終的に彼が自殺した理由は彼に聞かなければわかりませんが、「もう無理」と思って観念したという考え方は、十分にありうると思います。

===補足===
補足です。
そういえばごめんなさい。
「大久保が実行して服役した」といいましたが、結局大久保も日本で無罪になったんだったかな。ロス疑惑については無罪になったけど、他の罪で服役したとかだったかもしれません。
で、三浦は、一審では、「大久保かどうかわからないけど、”誰か”に頼んで殺させたことは確実だ」という変な理屈で有罪になったけど、結局上級審で無罪になってそれが確定したんだったということだったように思い出しました。

この辺の、客観的に確定している事実はウェブ上で調べればわかるんで、正確なことは知りたければ調べてみてください。そのあたりはちょっと性格じゃないかもしれませんが、私としては流れとしては上に書いてあるような理解で問題ないと思ってます。

回答者：とくめい (質問から29分後)
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