こんばんは。
わたしは鬱で通院して10年程の1人暮らし30代女性です。
自身の体験談が多少なりとも参考になれば・・・と思い
回答させて頂きますね。
発症当時は鬱病も心療内科も認知度は低く、ちゃんと診断がされ
心療内科に切り替えられたのは5年程前でした。
会社は通勤困難になり2年前に退社し、今は障害年金と自立支援を受けながら
アルバイトを探しています。
両親は勿論、友人にもしばらくは言えませんでした。
周囲も本人でさえも多少なりとも精神病に対する偏見的な抵抗がありましたから。
確かに一人で治すのも生活するのも大変です。
地域的にも支援の基準や範囲も違うし、実際のところ企業の障害者の認知度や
受け入れは身体がメインで精神の障害は受け入れていないのが実状です。
自身の経験として言えるのはメンタル的なサポートはどうしても鬱病を理解している
人間でないとできません。大げさに言えば鬱病を経験した人間か
臨床心理士にしかできないと思います。
そして環境的なサポートはゆとりのある人間しかできません。
生活をサポートする側の負担が見えてしまえば患者本人が
更に自分の責任を感じ責めてしまう要因になってしまうからです。
もし質問者様が妹さんのサポートをするのであれば、自分に余裕が無くても
それを見せてはいけないという事です。
これはかなり質問者様には辛い事かもしれません。
鬱病患者の看病をしている人間が自分も鬱病になってしまうのは
そういった難しさも原因の1つと思います。
決して経済的に苦しい状況であっても、それによる愚痴・喧嘩などは患者に
見せてはいけませんね。
とにかく「大丈夫だから、ゆっくり安心して治してゆこうね」という状況を作る事が
大切です。
そして、なるべく感情での受け答えより聞き役で接してあげて下さい。
質問の経済的負担の軽減と障害手帳についてですが、
まず通院をしていると仮定して医療費負担を自立支援で減らしましょう。
わたしの地域では2年更新(今年から2年になりました)で、前年度の収入や
税金などから換算されかなりの医療費負担は減ります。
最初の申請は診断書や申請書の作成で料金もかかりますし、認定まで
3ヶ月ほどを要いますが1回申請すれば次の更新からは簡単です。
障害者手帳はそれをどう使うかによって重要性が変わるのではないでしょうか?
鬱病ですと3級しか取れないのが現状ですから持つメリットとしては交通費の削減
くらいにしかならない様です。
就職には2級以上の身体障害でないと障害者雇用の範囲ではないのが現状なので
こちらにメリットを見出すのは難しいと思います。
ですので、収入の補助的に考えて障害基礎年金を受けられる方が妥当と考えます。
こちらも申請の手続きは面倒ですが初診の状況からの補助で計算されますので
金額は一律ではありませんが、わたしの場合はふた月に1度9万円ほどの手当てを
受けています。
ちなみに働いて社会保険や雇用保険に加入してしまうと受けられなくなりますので
もし僅かながら働く状況になったらアルバイトから始めて、
完全に大丈夫だと確信を持てるまで保険加入を要するお仕事はしない方がいいです。
他の回答者様も答えられていますが、まずは自立支援と障害基礎年金を優先した方が
良いと思いますよ。
わたしは手帳自体を持つ事に抵抗はありませんが特にメリットが無かったので
所有はしませんでした。
もし外出などで交通機関を多用するのであれば交通機関にもよりますが
持っていてもいいとは思います。
以上はわたしの地域での現在の出来る範囲での支援の活用です。
妹さんの年齢と状況が分りませんので将来的に何が必要になってくるのか
ぞれが1年先なのか10年先なのかで大きく変わると思います。
企業の障害者雇用状況はまだまだですが、支援の改訂などは結構年単位で
変化しています。
また、不安でしたら生活保護(これは現状地域にもよりますがかなり厳しいです)
も視野に入れ、地域の市町村に障害相談窓口がありますので利用されると
良いのではないでしょうか?
何より、妹さん本人が「鬱は特別な障害ではない」と認識していれば
障害者としての支援を受ける事に関してはショックを受ける事を回避できると
思うのですが、そのあたりも熟慮して活用した方がいいかもしれませんね。
そして質問者様が全てを背負って負担を大きく抱えないのが重要です。
長文で申し訳ありませんが参考になりますかどうか・・・
どうか助けたいという気持ちを大切になさって妹さんもお大事になさって下さい。
===補足===
お返事ありがとうございますね。
ご本人も周囲の方々もどうしたらよいかパニックになってしまうのは仕方ないことですから
出来る事から1つ1つ不安を取り除いてゆきましょう。
鬱病は自責の念が強いので周囲に自分が影響を与える事を何より恐れています。
まずは周囲の方は落ち着いて下さいね。
わたしもまだまだ知識に精通している訳ではありませんので「要チェック」なポイントや
細かい事は分っていない部分があります。
ですので、各支援の申請方法とちょっとした詳細を記述しておきますね。
まず、自立支援も障害基礎年金も通院先のお医者様に作成してもらう事になるので
診察の際に申請の必要を申し出てください。
障害基礎年金については通院先が複数になる場合は全ての病院からの書類の作成が
必要となります。
面倒ですがこれで障害による不便があった期間が長く認定される基準になります。
初診が精神科や心療内科でない場合でも(わたしは内科でした)有効なので
その場合もお願いしに行くと良いでしょう。
ただ専門ではないので多少嫌がる医師が多い様ですが頂く事は可能です。
その際に、初診日や通院期間などは先にメモしておくと良いと思います。
申請書の書き方が複雑なので最寄の社会保険事務所とも相談しながら進めると
割合スムーズに出来ると思います。
最終的に社会保険事務所へ提出し市役所で証書を発行してもらうのですが、
確か認定は3ヶ月ほどを要いました。また申請書も総額1万円近く払った覚えがあります。
障害基礎年金証書は国民年金の免除・停止にも使用できますので大切に保管して
置いてください。
自立支援の申請は申請書5000円位と診断書2000円くらい(病院によってまちまちです)
で作成してもらいます。
これは通院先の病院と処方箋の薬局でしか使えませんし、診療の時に不携帯だと
使えませんので健康保険証と診察券と一緒に閉じられるものでまとめて所持していた
方が賢明です。
こちらもやはり3ヶ月位ほどかかります。
もう少し詳しい事は「障害基礎年金」や「自立支援」でぐぐってみると社会保険事務所や
基礎年金の詳細が出てくると思います。
おまけで上記にも記述しましたが、国民年金の免除・停止も行った方が良いと思うので
払込・引き落としをストップして一度社会保険事務所に問い合わせて聞いた方が
いいでしょう。これも認定には3ヶ月ほどかかるそうです。
何れにせよ申請書を揃える時の料金負担と認定までの期間が長いのは覚悟して
おいたほうがいいので、早めのアクションが有効です。
治らない病気ではありませんが、出来る限りを尽くして行政を有効に使って
安心して治療に当たらせてあげましょう。
たいした補足も出来ませんが、わたしの経験が誰かのお役に立てれば幸いです。
あと、くれぐれも「鬱病でも○○円貰える技を教えます」的なテキスト販売には
注意して下さいね。