昔のオーディオ機器ってしっかりと作られていたのですか？TRIOの4チャンネルセパレートステレオを3台セット持ってますが、...|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

長文で御免なさい！　

　私のオーディオも同じ位古い物ですが元気で良い音を聞かせてくれます。

　仰せの時代は、LPモノラルからLP-STEREOへ移行して、再生音楽に対して長い間飢えていた高音質に対する大きな期待や願望が叶えられる可能性を見出し形（音質）として、現れ始めた頃でしたね。折しも日本は高度成長期に入り始めた頃で、良い音質に対するニーズも膨れ上がりましたが、オーディオ専門メーカも続々と増え、それに咥えて総合家電メーカーも独自ブランド名を冠した製品を競って供給し始めました。
　超高級オーディオの価値付けは、欧米を越える事は出来ませんでしたが、それなりのうるさ方のニーズには充分耐えうるレベルまでのスピードは早かったと記憶しています。
　その様な時代のエンジニア達は、自分が携わっている分野に誇りと拘りを持って、少しでも高い要求を満たそう、様々な音楽シーンの再現に対応する音作りを極めようと努力していました。
　メーカーにしても趣味性の高い、生活必需品ではないオーディオ製品に高い評価を得ることは、企業のブランドイメージを挙げる事にもつながり、開発経費も今とは比較にならないほど潤沢に使えました。その様な環境と価値観で作られた当時のオーディオ製品は高品質を保ちながら長い寿命の物者多いですね。
　当時は、設計開発のエンジニアの中にも、尋常ではないレベルの音楽フリークが多く存在していました。つまり測定器から得るデータだけで物造りする様な、音楽に興味の無い専門馬鹿が作ったりはしていなかった。

　蛇足になりますが、別な面から見ると、デジタル（CD）時代以前は、音の情報を拾う所（レコード針）から、音を空間に放つ所（スピーカー）の何所を取っても、努力の甲斐のある世界でした。
　（メーカ毎で微妙に違うレコードの材質　　レコードカッティングマシーンの癖　　レコード針の材質や形状　　カンチレバーの材質や形状　　カトリッジの発電方式の工夫　　アームの長さや形状＆バランス方式の工夫　　コードの材質や太さや形状の工夫　アンプ内部は当然の事　スピーカーは最も影響大）　と何所を取っても音のプレゼンスに影響を与えるものでしたが、デジタル時代に入ってからは、それなりのニーズ層に対しては、アナログ時代ほどの努力をせずとも、要求を満たせる音が出せるようになった（言い換えると、さも高音質を出している様に騙せるようになった）事と、時代変遷で高音質ニーズの人口減少でオーディオに人も金も掛けられなくなった。

　以上の様な事から、40年前のオーディオにも注目できる物が多く、残っているのだと思います。

　しかし、アンプのコンデンサーや、スピーカーのエッジは、使われ方にも因りますが、消耗品と割り切って付き合うべきです。作り手のスピリットや高質な材料も使って来た人に因ってはお手上げです。
　
　愛情を持って大事に聴いて上げましょう。
　取り急ぎ、駄文を書きましたので、誤字・脱字・誤変換が有るかも知れませんが、容赦下さい。

回答者：hossannpapa (質問から5日後)
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