ありえませんって(笑。
もし炭酸が骨を溶かすのなら…人間の細胞は酸素を使って呼吸をして二酸化炭素を排出します。二酸化炭素が水に溶ければ炭酸ですから、その話が本物なら人間は本来大変な危険を背負っていると言える訳ですが…実際は違いますよね…^^;。
また、逆に人間の骨は破骨細胞と骨芽細胞が活発に活動して常に破壊と修復を繰り返していますから、そゆ意味では炭酸とは無関係に骨は溶けているとも言えますね。
あと、高濃度の炭酸ガス中に暴露されると二酸化炭素中毒を起こす場合も有ります。でも、飲料で摂取した炭酸ガスはナンボ濃くても中毒は起こしません。
まぁ、安心してくださいませ。
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余談ですが面白い実験を。
石灰水(水酸化カルシウムの水溶液)に呼気を吹き込むと濁ります。これは呼気中の炭酸ガス(二酸化炭素)が石灰水中のカルシウムイオンと結合して水に溶け難い炭酸カルシウムが出来たためです。
しかし、その後も懲りずに延々と呼気を注入し続けると…あらま、先ほどまで濁っていた水が徐々に透明になって行きます…溶けちゃった?!。
水に溶け難い炭酸カルシウムですが僅かには水に溶けます。飽和した炭酸ガスは更にこの炭酸カルシウムと結合し、炭酸水素カルシウムに化学変化を起こします。すると、この炭酸水素カルシウムは炭酸カルシウムよりも水に溶けやすいので濁りが消えてしまう…ッちう按配です。
わはは、溶けないハズの物が溶けたゼヨ(笑。まぁ、骨は炭酸カルシウムでは有りませんからご安心を。
回答者:水辺 遊 (約19時間前)
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先ほど回答した相談を一通り巡回してみたら、コーラに入れた骨等が溶け出したと言う回答を拝見しました。コレは当然です。炭酸でなくても純水に入れておいただけでも骨等は脆くなり溶け出す事があります。料理では肉や骨を柔らかくするのにそのようにするでしょ?。
骨の原料は燐酸カルシウムが主体ですが、コレも不溶性塩では有りませんから僅かに水に溶けます。溶けてもイイのです…と言うか溶けないと骨を作る事もできません。
では何故、人間の骨は溶けないのか?…生きているからです。体の中では常にカルシウムの量を調節する機能が働いています。増骨と破骨によって常に調整されています。生体の実験と、生体ではない物での実験は等価では有りませんから大丈夫ですよ…^^;。
もう1つ…コーラを飲んだ場合と、直接漬け込んだ場合とを比較するのはナンセンスです。高濃度のコーラを大量に血管注射したのならありえない話ではありませんが、それでもナンセンスと言えます(大汗。コーラを飲むと胃腸で消化されるのでコーラの成分がそのまま血管を流れるなんて事はありません。
ついでにもう少し科学的根拠を示して補足を追加します…長文御免なさい。
(コーラ限定と言うわけではなく)カフェインを摂取すると血中のカルシウムの排泄量が増えます(利尿作用による物です)。また、砂糖等の糖分も同様です。なので米国の消費者団体が騒いで両方を含む甘いコーラは骨を溶かすと言う俗説が流行った訳です(多分、A/Jさんの仰るCMが引き金だとは思いますが)。
それを言うのならそれ以上にカフェインと糖類を含むドリンク剤等は毒と言えましょう。砂糖を効かせたコーヒーや紅茶も同様です。利尿作用と糖分の多いビールもダメですね。病的に浴びる程に飲むと自殺も出来ますか?…イヤ、骨が弱くなる前に肥満か糖尿病で苦しむ時期の方が圧倒的に先になるでしょう(笑。
もう1つ注釈をつけるのならば、それらの消費者団体はFDA等に圧力を掛けていましたが、WHO(世界保健機関)やFDA(米国食品医薬品局)からはコーラを特定してでの、そのような意見表明は一切出ていません事も記しておきます。
以上、誤解されるといけないので、補足だけしておきました。