自分はこれまでイスラム教徒の日本人に会ったことがありません、仏教やキリスト教のように広まっていなのはなぜなのでしょうか。|質問・相談が会員登録不要のQ&AサイトSooda!(ソーダ)

イスラム教はもともとアラブ民族のなかから始まったものです。砂漠の生活の中から生まれたものですから、厳しい砂漠の生活にあわせた厳しさを持っています。ですから、ラマダン(断食月)とか、毎日５回の礼拝とか、さまざまな戒律が存在します。
戒律の厳しさだけで日本にイスラム教が広まらなかったかというそれだけではないと思います。先ほど述べたように、もともと持っている下地が日本の風土になじまない点があると思います。一般にイスラム教が広く信仰されている地域は、気候的に厳しい地域が多いと思いますがどうでしょう。
こんなことを書くと、世界一イスラム教徒の多い国は実はインドネシアじゃないかと言われるかもしれません。確かにインドネシアは砂漠的な気候ではありません。
蛇足になるかもしれませんが、これまでの回答者で何人かがイスラム教が信仰を強制しなかったと書いていらっしゃいますが、それは間違いです。イスラム教が広まったのは、アラブ民族の興隆にあわせて、軍事的に侵攻していく中でイスラム教への改宗をせまっています。ですから、現在のスンニ派とかシーア派とかいう派閥もアラブ系のスンニ派と非アラブ系のシーア派という色分けができます。それ以外にもドルーズ派などのように土着の信仰と結びついた一派もあります。歴史的に見ればドルーズ派などは、軍事的圧力によってイスラム教を受け入れたのです。ですから、一般にイスラム教では偶像崇拝を忌避しますが、一部土着の信仰と結びついた一派では、かならずしも偶像崇拝を排除しないとも聞きます。
さらに言えば、イスラム教とキリスト教は本来兄弟とも言える宗教なのです。細かい戒律は違いますが、一神教という共通項があります。さらに、聖地も重なります。イスラム教最大の聖地はメッカですが、エルサレムもそれにならぶ重要な聖地です。マホメット(ムハンマドとも言う)はキリストなど重要な預言者の中で最後の預言者であると言われています(預言者とは神の言葉を人間に伝える人のことです。ノストラダムスなどは予言者です)。

回答者：y (質問から1日後)
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