1.右足です。
理由は、利き足であることと、縁起担ぎです。
面白いことに、西洋ではいまでも、日本でも幕末ごろまでは「右が目出度く、左は不吉」
というジンクスがあります。まず、西洋ではラテン語で左を意味するシニストラ(Sinistra)という言葉が英語で「不吉な」を意味するシニスター(Sinister)として取り入れられました。俗説ではジュリアス・シーザーが暗殺された日にベッドの左側から降りたことがこのジンクスの始まりだそうです。一方、右側(ラテン語でデストラ=Destra)はキリスト教のラテン語のミサ曲などで「神の右に」というように目出度く尊い位置として扱われてきました。
日本では主に公家が右足を「福の足」、左を「貧(ひん)の足」と位置づけて、歩くときに口の中で「貧、福、貧、福」と唱え、建物や敷地に入るときは「福の足」から入るように意識していたそうです。「左遷」という言葉もありますし、中国文化の影響かもしれません。
でも、右大臣と左大臣では「左」が格上ですし、お雛様を並べるときは左側が尊いので左に男雛がくるようにするので、ちょっと矛盾していますね。不思議です。