娘さんはファンタジーをお好みでしょうか?
それでしたら、荻原規子(オギワラノリコ)さん(すでに既出の方ですが)の
「これは王国のかぎ」(中央公論新社 C-NOVELS)
がお勧めです。
高校生の女の子が主人公で異世界で大冒険するお話です。
とても読みやすいですよ。
同じ女の子が主人公の
「樹の上のゆりかご」(同)
も続けて読んでみると面白いです。
「これは~」が少し関わってくるので、さきに「これは~」を読むほうが楽しめますが、これだけでも独立して読むことが出来ます。
また、文庫にもなっている
「西の善き魔女」
もお勧めです。
本編5巻、外伝3巻と長いですが、平凡な女の子が突然女王様候補になってしまって、という良くある感じですが、その女の子が舞台になっている世界を大冒険するので、読んでいる間、どきどきして楽しいですよ。
漫画にもなっていて、漫画のほうは小説とはちょっと違う感じになっているので、小説を読んでから漫画を読んで、比べてみると面白いと思います。
ところで同じように小説と漫画を楽しむことの出来る、氷室冴子(ヒムロサエコ)さんの
「なんて素敵にジャパネスク」(集英社 コバルト文庫)
もお勧めです。
平安時代を舞台に、いいところのお姫様がハチャメチャをやっていて面白いです。
全部で12冊なので、ちょっと長いかもしれません。
大体2巻ずつでお話が終わります。
少し刊行の仕方が特殊なので、読んでいく順番に注意が必要ですが。
もし短いほうがよければ
「ざ・ちぇんじ」(同)
を読まれるといいと思います。全2巻です。
こちらも平安時代が舞台です。
上記の作品たちより主人公はおとなしいですが、それでも引き込まれると思います。
また、古典のとりかえばや物語というお話を元にしていて、私は古典に興味を持つきっかけになりました。
補足ですが、荻原さんの既出の3作品は三部作です。
神代~聖徳太子くらいまでのお話になります。
1作目の「空色勾玉」(神代)は以前、劇団ひまわりで舞台化されています。
3作目の「薄紅天女」(飛鳥時代)は発刊後、ラジオドラマになりました。
が、2作目の「白鳥異伝」(古墳時代)が私の仲間内では一番気に入られています。
1作ずつ完結していますが、1作目から順に読むほうが面白いです。
徳間書店からハードカバー本と新書版が出ています。
他国でも翻訳されて出版されています。