ご高齢のようですから、あまり過度な運動も難しいでしょうし、プールのように水の中だと確かに、浮力があるので足への負担は少ないものの、今まで何にもしなかった人がいきなりプールに入っても冷えがたまる可能性も出てきます。
まず、肥満のほうを何とか片付けるために、呼吸法から入ってください。
上を向いて寝ると、たぶん腹式呼吸を理解しやすいと思いますが、おなかに息を入れて膨らませ、なるべく長い時間をかけて一定の量で吐き続けるようにします。
イメージしにくいようでしたら、「あ~~~」と発声し続けてもいいでしょう。最初は長く続けられなくても徐々に長く同じ大きさの声を出し続けるようになればいいです。この時きちんと吐ききるのがコツです。
ふっと吐ききることで腹筋は元に戻る力で自然に息を入れてくれるようになります。小刻みに「ふっ、ふっ、ふっ・・・」と一定感覚で吐いていく練習も腹筋を鍛える方法のひとつです。これらの方法は声楽家が行う腹筋の鍛え方です。
腕立て伏せやいわゆる腹筋運動のできない年齢の方でも、この繰り返しで腹筋が強くなります。このやり方で腹式呼吸の基本を体が覚えたら、起きた状態でも同じように腹式呼吸をできるようになります。そうすると、たぶんお年を召して、腸の動きが不活発になられている方でも、便秘も解消されるでしょうし、宿便も出るかと思います。そういったことが原因で肥満になる人も多いので、その場合は改善されると思いますよ。